野村萬斎構成・演出『マクベス』

萬斎さまの『マクベス』面白かったです!\(^O^)/
2013年再演時のプレビュー公演も拝見していますが、その時と比べても演出が格段に進化しているように思いました☆

本来であれば大人数の『マクベス』を、マクベス夫妻以外の役は全て三人の魔女たちが演じ分けることでたった五人で展開する舞台。

舞台装置もシンプルで役者自身が転換する手法でテンポ良く、上演時間は100分程度とたいへん短いものでしたが、ミニマムな環境をベースに演劇を作り上げるノウハウはやはり能狂言で培われたものかもしれませんね。

昨年拝見した『敦―山月記・名人伝ー』では、萬斎さまの構成・演出の上手さに甚く感心して、演出家としての萬斎さまにいっそうの期待を寄せるようになったのですが、今回もその時の勢いが止まらない感じでした。
前回はなかった和楽器の生演奏も目新しくて楽しめました♪

初めて観た時に大好きになった三人の魔女たちは相変わらず上手で素敵で可愛くて♡

今回からマクベス夫人を演じられている鈴木砂羽さんは「相棒」「まれ」などのドラマでしか知らず舞台では初めて拝見しましたが、萬斎さまとの相性も良くとてもよかったです。

3年前は脇を固める役者さんたちのレベルがあまりに高く、正直言いますと主演の萬斎さまが彼らに助けられているようにも感じ、萬斎さまはやはり狂言の舞台に立たれている時が一番輝いているのだナァと思いました。

当時も演出は良かっただけに、現代演劇の役者さんを主演に据えてご自身は演出に徹するのもアリなんじゃないかとも思ったりもしました。

しかし、今回改めて観てみると、やはり彼には独特の華やかさとオーラがあり、なんといっても彼のファンは多いですし(今回も立ち見がたくさん出ていました)、彼が主演だから集客できているというのは間違いないと思うので、萬斎さまが主演でもまぁいいか~と思いました(← 萬斎さまファンに殴られそうな何様発言ですね。笑)

余談ですが先週能楽堂で可愛らしいクリクリ坊主頭になってお出ましの萬斎さま、その時はマクベスの役作りなのかな?これは斬新!と思っていましたが、どうやら来年公開される映画の役作りだったようですネ。
昨日観ているうちにだんだん野村又三郎さんに見えてきました(笑)