古今狂言会

本日は野村万蔵さん・南原清隆さんの「古今狂言会」を拝見しました\(^O^)/

お二人が十年間取り組まれていた現代狂言シリーズから生まれた新しい形の公演の東京初お目見え。プロの狂言師である万蔵さん、万之丞さんと共に、南原さん(ナンチャン)を筆頭とするタレントさん・役者さんたちが古典や新作の狂言を演じられました。

一緒に観た友人が「タレントさんも上手だったけど、本物の狂言師さんは歩き方や発声が全然違うねー」と申しておりました。彼女は狂言は数えるほどしか観たことがないのに、おぬしなかなか見る目があるな!と感心しました(笑)

今回特に楽しみにしていた、ナンチャン作の新作狂言「AI」(エーアイ)は、ナンチャンが仕事をサボりたがる太郎冠者、万蔵さんが人間型お掃除ロボットという配役。

万蔵さん扮するAI(人工知能)お掃除ロボットが、セリフも動きも可愛らしくてめっちゃ微笑ましかったです(*^o^*)。発声もセリフもあまり狂言っぽさを感じさせなくそれがかえって新鮮でした。

また、お掃除ロボットには体力的にハードであろう動きが多く、かなりお身体をはっておられました(^◇^;) 冒頭に茸(くさびら)みたいなキノコ歩き(しゃがんだまま素速く歩く)にて登場したので、友人は「何かに乗って移動してきたのかと思った!」とビックリしていました。

ナンチャンも十年間、現代狂言で修行(?)しただけあって、堂に入った太郎冠者ぶりでとてもお上手でした(^o^)

「AI」はもう最初から最後まで面白くて笑い通しだったんですが、現代社会への風刺・未来への暗示も感じられました。何かの番組で、あるAIを設計した技術者が、プログラミングした自分自身でさえもこのAIが今後どういう行動をするのかもはや予測不可能になっている、と言っていたのを思い出しました。怖いですね〜(^_^;)

古典狂言の「口真似」「六地蔵」にも遊び心のあるアレンジがあり、最後は普段の狂言公演では行わないカーテンコールもありました。お客さんの誰もが笑顔でした。たくさん笑って楽しい会でした。また行きたい!

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