アトリエ公演「繪処能」

アトリエ公演「繪処能」に参加してきました。
今回はお能の音楽=お囃子に焦点を当てた講演と実演ということで、あまりない機会なのでワクワクです((o(´∀`)o))
番組は、素囃子、謡体験、囃子楽器の解説と体験(笛、小鼓、大鼓)、舞囃子「紅葉狩」
笛(能管)の体験は、唱歌(しょうが。笛のメロディーを口で歌うこと)を全員で合唱。「能管は音楽というよりは言語である」というお言葉が印象的。
小鼓、大鼓は、お互いの掛け声によって速さや緩急などの合図を送っているそうで、そのため事前に打ち合わせしなくても舞台上で息の合った演奏ができるんだそうな。シテ方や笛方なども含めてみんな決まった合図で舞台の進行が成り立っているんだって!
ちなみに私が今回一番楽しかったのは全員でエア鼓を合奏したことです!!(楽器はないけど、小鼓、大鼓を打つ手の形を真似してヨー、ホーなどと掛け声を発しながら手を打つ (=´∀`ノノ゙☆)
こういう体験型のイベントはいいですね。楽しかったです~~ヾ(*´∀`*)ノ

繪処能(facebookページ)

平家物語公演@座・高円寺2

金子あいさん(語り)と永田砂知子さん(波紋音)の「平家物語」観てきました。
昨年12月に観に行った時は、古語がよくわからず細かいことはよく把握できぬまま唯々美しい~と感嘆するのみでした。しかし、朗読を習い始めて初めて観た今回は、なんとビックリ言葉がわかるじゃありませんか!w(゚o゚)w 「祇園精舎」と「鵺」は既に習っていたので当然としても、読んだことの無い「奈良炎上」「維盛都落」「能登殿最期」もするする頭の中に入ってきました。習っているうちに古語のヒアリング力が上がっていたのですね。感動~~(*´▽`*)
そして、あい師匠の語りはやっぱり凄かったです!新弟子(←力士?)の私の朗読なんか吹けば飛ばされそうです(笑) さすがはプロ。語りに説得力があります。朗読というと本を読むイメージがあるかもしれませんが、舞台は語りとお芝居と能の舞を足した感じですね。前回は古典とコンテンポラリーの融合と思ったのですが、今回は良い意味で古典的な色彩がより強かったように感じました。古典フェチの私には嬉しい限りです ヾ(*´∀`*)
永田さんの波紋音がまた美しかったりおどろおどろしかったりする不思議な音で、新しい創作楽器ながら平家物語にしっくり来るんですよね~。近くで楽器を見てみたいなー。
公演は明日23(水)までやっています。
昼公演14時開演、夜公演19時開演、座・高円寺2(JR高円寺駅より徒歩5分)
当日券もあるみたいですよ。お時間とご興味がある方、ぜひご覧になってみてくださいな。\(^_^)/

heikemonogatari

飛鳥山薪能「土蜘蛛」「附子」

【久々にお能の感想。蟹の写真が混ざっている理由とは!?】

昨夜は飛鳥山薪能に行って参りました。先週末は新宿御苑で薪能。薪能づいております。カミングアウトするとワタクシ薪能はあんまり好きじゃないです(笑) でもまあ今回は前から二列目の真ん中という最高の席だったし演目が良かったので結構楽しめましたよ~。

狂言の「附子(ぶす)」は演目解説で横浜能楽堂館長も仰っていましたが、かつては小学校の国語の教科書に載っていました。それが私と狂言の最初の出会いだったように思います。最近では「附子」を知らない若い人も多いですね。
今回は野村万作さん&萬斎さん親子が太郎冠者と次郎冠者で、これはもう安定の面白さです。客席が心地よい笑いに包まれつかみはOKです!

能「土蜘蛛」ざっくりあらすじ。
原因不明の病に伏せる源頼光の元に怪僧が現れる。その正体は土蜘蛛で、頼光は蜘蛛の糸を投げかけられ襲われるが応戦し、化生の者は逃げ去る。頼光が斬りつけた土蜘蛛の血の跡を追って、独武者と家来たちが土蜘蛛のすみかをつきとめ退治する。

この能の見どころは何と言っても、シテの土蜘蛛が白い糸を次から次へと投げ放つところでしょう。
昔は太くて短い糸を象徴的に投げていたのが、明治時代に金剛流で細い糸をたくさん投げる演出が考え出され、それが他流にも広がったのだそうな。

今回は「さゝ蟹(ささがに)」という小書(特殊演出)がついていました。これは狂言方の小書で、本来であれば間狂言は家来の役ですが、この小書がつくと蟹の精霊2名が登場し、彼らが手をチョキにして横歩きして出てきて、退治されるのが自分たちのことだと勘違いして恐れたり、蜘蛛の糸など自分たちのはさみでちょん切ってやればよい、などとユーモラスな会話が繰り広げられます。この小書はとても新しくて昭和になってから出来たものであるようです。

「土蜘蛛」自体が新しい曲で、作られたのは江戸時代だそうです。そう言われてみると、構成や演出は従来の伝統的な演目の型とはなにか違った新作な感じがいたしますな。

最初に登場するシテツレ「胡蝶」などは最初に出てきてすぐひっこんでしまう意味不明の謎の存在。
シテの「土蜘蛛」は前振りもなくいきなり登場し、観ている人にも何が何やらわからないミステリー感で期待が高まります(後場で世を乱すために近づいたと述べます)。
前シテ(怪僧=土蜘蛛)がひっこんでからようやくワキ(独武者)が登場とかイレギュラーな構成。まあとにかく人の出入りが多くて飽きが来ないです。

後場で、古塚を意味する作り物の引き回し(覆い布)が下ろされると、ジャジャーン!蜘蛛の巣デザインが登場。なにやらモダンな感じです。これを豪快に蹴破って土蜘蛛の化け物登場!赤基調のキンキラキンの装束に赤頭カッコエー!!
そして土蜘蛛と独武者一行が闘争する場面での舞働(まいばたらき)(=お囃子を伴う表意的な所作)も豪快に決まってました。

蜘蛛の糸、投げられるわ投げられる、何度投げられたことであろりましょう、大サービスです!いったいどこにあんなに糸がしまってあったのでしょう?投げる回数は特に決まっていないそうですよ。今回はたくさん投げた方じゃないでしょうかね。舞台上が白い雲海のごとく埋め尽くされたほど。ちなみに蜘蛛の糸は細い和紙を紙テープ状にした小道具が使われ千筋の糸と呼ばれています。

白い糸が投げられ放物線を描き宙に浮く様子に、客席から「おぉーーー」とか「わぁ、きれいーーー」という声が上がり(ほとんど花火を見るような反応ですネ)両手から放たれた糸がキレイに放射状に広がって決まったときには拍手喝采、能楽堂ではあまり見られない屋外の会場ならではの光景でしたね~。

土蜘蛛は上演時間も短いし、最初から最後までテンポ良く物語が展開し、観客を飽きさせないので、薪能にはピッタリな演目だと思います。船弁慶なんかも薪能向きですね。パイプ椅子にじっと座って寒さと戦っている時に静かな曲はちょっと辛いです(^_^;)

今回の演者紹介を眺めていたら昭和40年代生まれが3分の2を占めていました。同世代の活躍嬉しく思います。ほぼ40代ですが能楽の世界においては時代を担う若手世代なんですよね~。これは私も老け込んではいられない!(笑)
asukayamatakiginoh

夢の第九コンサート2013

東京国際フォーラムで第九歌ってきました!合唱は高校の音楽の授業以来でしたが、今年の9月から練習を始めて、桐生コンサートへの飛び入り初ステージ(無謀にも暗譜)、今回は大舞台で(客席参加ですが(笑)一応正装でした)人生2回目の第九となり、お隣が上手な人だったラッキーもあり気持ちよく歌いきり大満足です♪
指揮者の西本智実さん実物見たの初めてでしたが少女マンガの王子様みたいでめっちゃカッコ良かったですぅ~(*´▽`*) 私に向かってタクトを~♡ 普通、指揮者は客席に背中を向けてますが、今回指揮者がステージ奥、オケが手前の逆転配置という新しい試みでした。ステージと客席の一体感がすごかったです!

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