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謡曲会

お能の発表会でした。
単衣のシーズン、昨年の発表会の時と同じ着物を着るつもりだったのですが、前日のお稽古に着ていった赤い着物を見た母の「その着物の方がいい!」という鶴の一声で急遽変更することに。その着物は私が着付けを習い始めたときに練習用に母からもらったもので、帯もその時に一緒に送ってもらった紅葉の柄の名古屋帯をすることに。しかし奇しくも発表会の仕舞の演目は「紅葉狩」。着物の色も帯の柄も演目にピッタリと見に来てくださった皆様の評判も上々だったので、この着物にして本当に良かったです。

ところが最近半幅帯ばかりしていて、お太鼓久々だった上に、この名古屋帯が少々長めでしかも変なところに折り目が付いてしまっていたので、結ぶのにえらく時間がかかり、発表会に遅刻しそうになってヒヤヒヤしました(^^;)

発表の方はというと、仕舞「紅葉狩」は前日のお稽古でシテ謡の詞章をど忘れしてしまい意識しすぎてしまったのか、本番では音程が上ずってしまいました。舞の方はなんとか一通り舞えていたようです。後で師匠にお伺いしたところ、特に型を間違えたところはなかったとのこと。隅まで歩くところもう少し先まで歩くべきというご指導だけ頂きました。

素謡「土蜘蛛」は胡蝶の役でした。初めての弱吟で難しかったですが、上手に謡えると気持ちの良い役どころ。上手く謡えたと思います。土蜘蛛は登場人物も多くて謡っていてとても楽しかったです(胡蝶は前半しか出てきませんが…^ ^ ;)
もっと上達したらこの曲の地謡を是非やってみたいです。

ちなみに前半だけ謡って後は聞いているだけの状態になったとき、そんなに時間が経っていないのに足が痛くなって終わったときに痺れて立てなくなったらどうしよう~とそればかり考えていました。板の間に二時間とか座りっぱなしの地謡って凄いんだな~。

ともかく何とか無事に終わり、母と伯母、それにたくさんの友人達も見に来てくださって、本当に幸せでした。発表会の直前1ヶ月くらい思うように練習時間が取れず柄にもなくナーバスになっていたのですが、師匠を始め皆様の励ましやご声援のおかげで本番では舞台を心から楽しむことができました。皆様、応援ありがとうございました!

お稽古日記-謡・仕舞ともに新しい曲

今月から謡も仕舞も区切りよく新しい曲、どちらも3曲目に入りました。謡は「土蜘蛛」、仕舞は「紅葉狩」。両方とも化け物系ですな~(笑)

謡は初の弱吟です。今まで習ってきた強吟とは同じ記号でも意味が違ってきます。音階もちょっとばかり複雑になります。聴いた感じは弱吟の方が強吟よりメロディアスに感じます。うまく謡えるととても気持ちが良さそう。でもまだ記号の違いに混乱しておりまして、気持ちよく謡える段階でもありません。

まずは師匠のお手本をひたすら反復することで暗記してしまいます。すっかり覚えてしまってから記号を復習することにします。暗記場所は主にお風呂と通勤途中です。謡本を見なくてもすらすら謡えるために細切れ時間をフル活用。もう周囲を気にしてなんていられません(笑) 今までも謡はだいたいこのやり方で練習してます。

仕舞は、師匠に今回はどんな曲がいい?と問われて「女性が舞う曲がやりたいです」と希望しました。兄姉弟子を見ていると武将が舞う曲がかっこいいな~と思い惹かれてしまうのですが、動きが速いと次から次へと型をこなすのが精一杯でやっつけ仕事になってしまいそうなので、ゆったりしている方が基本の型をきちっと身につける方に集中できると思ったからです。

紅葉狩のシテの本性は人間の女性でなく鬼なんです。でも男を誘惑して油断させるために(取って喰うために!)妖しくしっとり舞うべきなんだろうな~、という理想はありますが、そんな余裕をかますのは10年早いですね!

ともかく、9月の発表会でこの曲を舞わせて頂けるよう、お稽古頑張りたいと思いますヽ(´▽`)/

東京吉田嘉謡社五周年記念謡曲大会(能の素人発表会)

いよいよ本日6/29(土) 謡と仕舞の発表会なのですが、よりによってこんな時に風邪をひいてしまい絶不調の私です(汗) しかし、それを言い訳には絶対にしたくない。負けずに頑張ります!
お時間がある方は、覗きにいらしてくださいね~~(^o^)/
場所:銀座能楽堂(中央区銀座6丁目5−15)※外堀通り沿い、阪急モザイクの斜向かい
時間:11:30より
※入場無料、入退場自由です。
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[平家物語]三郎地獄に陥る

平家物語朗読教室。今日は体験の方もいらして、男性3名、女性3名でいろんな人の朗読が聞けて楽しかったぁ~(*´▽`*)
そんな中、相変わらず旧仮名遣いの読み方に慣れない私。「さぶらふ」は「さぶろう」と読まなければならないのに、いちいちつっかえてしまうのです・・・。結局、全部の「さぶらふ」にフリガナをふりましたよ。(*´-д-)フゥ-3
あと、清盛が寵愛していた白拍子「祇王」からもっと若い「仏御前」に心を移すシーンでは「清盛は目がハートになっている状態です♡」「誰でもいいので、大好きでたまらない人を思い浮かべて!」と先生のアドバイスを受けたので、とっさに一所懸命考えてみたけど、誰も大好きな人が思い浮かびませんでした・・・悲すぅーいぃ~~(ToT)

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二重太鼓アレンジ

二重太鼓の結び方を復習したくて着付け教室に袋帯を持って行ったのですが、京袋帯だったため長さが足りなかった・・Oh,No!京袋帯が短いということも知らなかった無知な私・・(-_-;)
すると、先生が短い帯でもOKの二重太鼓に似た結び方を教えてくれました。お太鼓作るときに下の部分を折り返さないで二重の輪の中に手先を通すやり方です。昔の袋帯は短かったりするらしいので、それを結ぶときにも応用できそうですよ。
結び方の名前もあるらしいんですが、先生も忘れちゃったようで・・。ネットで調べてもわからなかった。あまりポピュラーじゃないのかしらん。どなたかご存知ですか?

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平家物語 朗読教室 in 吉祥寺 2回目

平家物語 朗読教室 in 吉祥寺 2回目。本日学んだこと。「2倍の大きな声で語る(周りの人がうるさいよ!と言うぐらい)」「とてもゆっくり語る(自分がイライラするぐらい)」「台詞は話している人の関係性がはっきりわかるような話し方をする(上から下か、下から上か)」その他、たくさん。

自分は朗読などするタイプではないと思っていました。昔から本を音読するのは苦手だったし。自分の声も嫌いだったし。でも、講師の金子あいさんも仰っていましたが「朗読」というより「語り」であると思えば、私にもできそうな気がいたしますよ。面白いお話は人様に聞かせて差し上げたいですものね!

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My扇を購入

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My扇を買いました♪

早速昨日のお稽古でも使用しました。仕舞は先月から始めましたが、今月からいよいよ課題曲の型を1つ1つ習います。師匠のお手本をマネして何とかできましたが、来月にはこれを一人でできなくてはなりません。ともかく、練習、練習、・・・。

で、実際に仕舞を家で練習してみて困ったこと。それは部屋が狭すぎる!リビングは8畳ですが家具やベッドがあるので、実質的には4畳半ぐらいしかスペースがありません(悲)。十分に気をつけないと壁に扇をぶつけてしまうはめに。とりあえず歩くところは廊下(短いですが)も活用して部分部分に分けて練習することに。マンションにお住まいの方はどのように練習場所を確保してるのでしょう?(え?お能を習う人はもっと金持ちですか??)

ちなみに謡は風呂場でも練習しています(正座して。笑)

謡は、今回初めて台詞部分を習いました。台詞の場合はただ雰囲気良く読めばいいのかな~と思っていたら、ちゃんと記号がついていました!そして記号がついていないところは勝手に上げ下げしてはいけないのです。やはり自分のクセみたいのがあって、何度か記号が無いのに勝手に上げてしまいました。台詞といえどもきちっと型があるんですね。いかにも能らしい・・と思いました。

型を何度も何度も仕込まれ続けているうちに、おのずからその型通りでしか動かなくなる(他の位置には身体の部分がいかなくなる)と萬斎さまも(徹子の部屋でw)仰っていましたが、我々素人がその域に達するのは至難の業ですね~。

平家物語朗読教室体験

女優の金子あいさんが講師を勤める平家物語朗読教室に参加してきました。

昨年は大河ドラマもあったので、平家物語はちょっとしたブームになっているようですネ。
(え?もう皆さんの興味は、綾瀬はるかの幕末にシフトしてたりしますか??)

能や文楽・歌舞伎には平家物語が題材となっている演目が数多くあります。

これまで長年、伝統芸能を観てきましたが、あまり元のお話について勉強することがありませんでした。せいぜい、少女漫画の『あさきゆめみし』で、源氏物語を知ったぐらいです。なにせ、高校時代は古文が大嫌いで毎度赤点だったのでね・・・(汗)

しかし最近、謡を習い始めたこともあり、原典にも少しばかり興味が出てきまして、時々ネットで情報収集していました。そんな折り、昨年末に金子あいさんご出演の平家物語を語るお舞台を拝見する機会をいただきました。

ストーリーを知れたらよいな~ぐらいの軽い興味で行ってみたのですが、実際に観るとこれがたいへん良かった!
語りに惹き付けられ平家物語の世界に入り込んで行けたのは言うまでもないのですが、音楽や舞がまたとても美しくて、(*´▽`*)はぅ~
トラディショナルとコンテンポラリーの融合でした。萬斎さまのボレロみたいなもんです(←また (笑))

いいもの観させてもらったなぁ~と思った私は、金子さんが一般向けに開催している朗読教室をちょこっと見学してみたくなり、昨日行ってみたわけです。

受講前の私は、先生が見本を朗読して、生徒全員が一斉にマネして朗読する、いわゆるオウム返しのお稽古を想像していました。(たまに参加している謡音読会もそんな感じ)
実際には、一人一人前に出て朗読する形式で、それに対して先生がアドバイスを与えたり物語の内容の解説をしたりします。生徒の皆さん、まだ2~3回目という方でもかなりお上手で!
あと、年配の方が多いのではと勝手に想像していたのですが、皆さんお若くて、役者さんもいらしたりして。あぁぁ~~もしやとんでもなく場違いなところに来てしまったのでは!と内心焦っていました(大汗)

小学校の国語の時間は、先生に指されて教科書を読まされないようにひたすら頭を低くしていた私でした。人前で朗読などしたことがない・・・。大丈夫か、ワタシ!?絶体絶命のピンチであります!

とにかく体験をさせていただけることになり、前に出て朗読を。初見ですから読めない漢字がいっぱいです。旧仮名遣いも間違いまくり・・。しかし、ともかく一生懸命、朗読しました(汗だく)。
すると・・なんという気分の高揚感・爽快感でしょう。朗読がこんなに気持ちの良いものだったとは!先生にもお褒めの言葉をいただき、生徒の皆さんにも拍手をいただいて、感無量でございました!!もうやみつきになりそうです♪(←単純w)

平家物語を詳しく知ることもでき、大きな声を出して気分も爽快になる、これはとても良いです!もう今から来月も参加する気満々です♪

レッスン修了後に飲み会がありまして、これがまためっちゃ楽しかったです(*´▽`*)♪ 金子さんが能を長年お稽古されているという親しみもあり、またもや能と文楽について熱く語ってしまったワタクシですが、みなさんうざくなかったでしょうか。これに懲りずにまたよろしくお願いしたいです_(_^_)_

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※今回のイメージ写真には果物を入れてみました。わかるかな?そう、枇杷(ビワ)でございます。平家物語には琵琶がつきものでしょ?もはやイメージ画像でも何でもなく、段々コジツケになってきました。しかもこのビワ青いし(笑)

お稽古日記ー仕舞も始めました

今年初のお稽古日記。年も明けたし、新たな気持ちで、新しいことに挑戦だ!

■謡
「今回は拍合です。前回の拍不合の規則はいったん忘れてくださいね」と先生に言われ・・、前々回に拍合をやっているんですけど、もうすっかりその規則忘れてしまっています(汗) 物覚えの悪さ天下一品(-_-;) 何となく謡えていたのは耳コピーと暗譜のおかげだったのか。再度、記号とルールの整理をば・・と赤ペン先生ごとく謡本に記入して復習です。

■仕舞
今月から仕舞のお稽古を始めました\(^_^)/ \ワーイ/
他のお弟子さんのお稽古をある程度様子見してからやるかどうか決めようと思ってたんですけど、見る機会が巡ってこないうちに、まぁとにかく始めてみれば何とかなりますかね、とお気楽に開始宣言しちゃいました。
そして始めてしまってから、他のお弟子さんのお稽古をようやく見ることができたのですが、うぅ~なんかものすご~く難しそう・・。自分にできるのだろうか?とちょっと不安になりましたが、とにかく頑張ってみますよ!

初回はお作法のお稽古から。舞い始める前・舞い終わった後の歩き方や構え、扇の開き方・閉じ方。あとは能の歩き方を少し。舞う前から美しく!,゜.:。+゜とのご指導です。和服の着付け用に買った姿見、仕舞の練習にも使うことにしよう。 次に能を観に行くときは、仕舞のお作法を特に凝視してしまうと思いますw

「養老」という曲の舞を習います。先生に見本で舞っていただきました。プロの舞を至近距離で拝見できるのもお稽古する者の特権。勉強のために動画を撮らせていただきました。秘蔵映像として一人で楽しみますよ♪・・もとい、よく拝見して勉強いたしますよ~(@^▽^@)

能の動きは、以前習っていたベリーダンス(辞めたわけではない、休んでるだけ・・のつもり)や先日温泉旅館で友達にちょこっと教わったバレエとは全く違う動きですよねー。特にバレエとは真逆な感じです。でも、姿勢を良く保つ必要があるのが踊り系は皆共通しています。普段、姿勢が悪くなりがちな仕事をしているので、これで姿勢を正したいと思いますわ(*´▽`*)

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