「国立能楽堂」タグアーカイブ

檀風:チラシ裏面から

昨日ご紹介した「下掛宝生流 能の会」のチラシ裏面から。

演目「檀風」について。解説によると、処刑の場面があったり、親子の恩愛や敵討ちなどが描かれているそうで、ストーリー的にもかなり面白そう。文楽、歌舞伎がお好きな人にもウケそうなテーマです。(いかがですか?そこの文楽ファンのお友達!笑)

能にはファンタジー能とドラマチック能があると思うんですけど、これは劇的要素の強いドラマチック能ですね。やはりワキ方が主役だから、台詞で聴かせるシーンが多いのかしら?皆様方の熱演が期待されます!

「めったに上演されない稀曲」「脇方の重要な秘事」
レアものに弱いワタクシ、ここにもそそられておりますw

能の他に素謡、仕舞、狂言もありますが、出演者を見ておりますと・・・アッ!ワキ方の宝生閑さま始め、4人も人間国宝がおられます!地味に豪華キャストですぅ(*´▽`*)

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檀風:発表!

お能を観に行く時はだいたい、好きな演目や演者(特にシテ)を選んで観に行きます。同じおシテの舞台を拝見できるのは年に1回か2回ぐらいなもんです。しかし、選ぶ選ばないに関わらず、能楽堂でちょくちょく会ってしまう方々がいます。それはワキ方の皆さん!なぜならば、彼らは能には欠かせない存在にも関わらず、とーっても数が少ないからなのです。
ワキ方の最大流派は下掛宝生流です。それでも全国で26人しかいません(能楽協会に登録されている正会員の人数。ワタクシ調べ)。特に東京ではこの流派がワキ方のほとんどを占めています。
しょっちゅう能を観に行っていると、同じおワキに何度も遭遇し、結果的におシテよりもよく見ちゃってるため、なんだか勝手に知り合いみたいな感覚になってます。アラ、またお会いしましたね、みたいな(笑)(アチラは知らん~という感じでしょうケド 笑)

で、その下掛宝生流が主催する公演が3月17日に国立能楽堂であります(これが言いたかった!)。「檀風(だんぷう)」という曲が上演されます。ワキが活躍する演目らしいですよ!これは見逃せない!もちろん私も観に行きます(当然デショ?)。
ご興味がある方は、ぜひぜひお出かけくださいませ。まだ、良いお席が残っているようですよ♪ チケットの取り方がわからない方は、私に言っていただければお教えしますです!
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鷹姫

本年の観能納めは、イエーツ原作、新作能「鷹姫」でございました(ホントに今年はこれで最後です、お名残惜しゅう~)。

この演目を観るのはおそらく十数年ぶりで、観る前は非常にワクワクしておりましたが、観終わっての感想は、もちろんとても良かったのですが、やはり初めて観た時ほどのインパクトはなかったです。ちと期待が大きすぎたのカモ・・(^_^;)

しかしながら、後から反芻して一つ一つ思い出してみるとやはりすごい作品だと思いました。

初めて観たのがいつだったか誰が出演していたか忘れてしまいました。観る前は「新作能?フフン、そんなの面白いのかね?」と生意気にも上から目線だったのですが(なんて恐れ多い・・)、観た後は、これは能と言うより完成された新しい演劇だと非常に深い感銘を受けたのを覚えています。

「鷹姫」は新作能といっても初演が1967年で、これまで何度となく上演されているので、もはや定番作品と言えるでしょう。

今回の配役は、「鷹姫」友枝昭世、「空賦麟」山本東次郎、「老人」梅若玄祥、「岩」その他大ぜい(略してゴメン 笑)
友枝さんは喜多流、東次郎さんは大蔵流(狂言)、梅若さんは観世流でして、流派を超えた共演です。

そういや、友枝さんと東次郎さんは、先日観た小原御幸でもご一緒でした。お二人とも人間国宝です。ゴージャス共演アゲイン!

ちなみに、東次郎さんは、私が日本一愛らしいと思っている能楽師さんです♡

75歳の東次郎さんが若者 空賦麟(クーフーリン)を熱演、これがすごく良かったです。それにしても個性強すぎw どうみても東次郎以外の何者でもないクーフーリン(笑)

友枝さんは、本当に鳥のように華麗に舞っていました。鷹というより鶴か白鳥のような美しさです。先日の小原御幸とは対照的に動き速い速い!本当に72歳ですか!?(笑)

梅若さんは老人の役。呪縛に囚われ、あげくに霊になっちゃった老人を好演。梅若六郎玄祥の名で演出も手がけています。新作能に意欲的なお方。

「鷹姫」では、「岩」という合唱隊がいわゆる地謡にあたると思うのですが、本来の能のように大人しく座ってなくて歩いたり動いたりします。 全員、半仮面をつけていて、もう誰が誰だかわかりません(笑) 印を結ぶなど、通常の能では見られない面白い所作もありまして、この「岩」の演技が「鷹姫」を特徴付けているとも言えます。

開演前後に能舞台や客席の照明を落としたり、上演中も客席の照明はいつもより暗めとなっていて、その辺りは現代劇のような感じです。開演18時でしたが、実際に始まったのは18時10分過ぎで、その10分間を待つ薄暗い観客席は異様な静寂に包まれていました。

従来の能の形式に囚われない新しい試みを取り入れて作られ、数々の才能ある能楽師や関係者が携わり、改作を重ねて40年以上に渡り上演されてきたこの作品が、完成度の高い傑作であることは間違いありません。

「鷹姫」作者の横道萬里雄氏が今年、お亡くなりになったということで、今回は追悼公演と言ってもよいかもしれません。豪華キャストのこの舞台を拝見し、年末最後の良い締めくくりとなりました。

来年もたくさんお能を観まくるよ!! それでは皆さま、よいお年をお迎えください!

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※写真はまるっきりイメージです(笑) 劇中の「岩」にちなみ、我が地元、北海道は某海岸の奇岩「三本杉」の写真を使用。だんだんいいかげんになってゆくな~(苦笑)

ハシゴ:謡音読会→花の会

本日は、国立能楽堂(謡音読会)→観世能楽堂(花の会)へ、ハシゴ。
昨日、国立劇場で文楽を観たので、気が高ぶってなかなか眠れず、4時間しか寝ていないうえに寝坊して、道に迷って走ったりして、これは絶対に演能中に寝ちゃうモードですw

で、狂言「月見座頭」の時は、大好きな山本家だったというのに、爆笑劇ではなかったこともあり、ちょっと眠かった・・(本当は名曲なのでもったいない・・)。

しかし、能「屋島」は、面白かった!全く寝るどころじゃないです。

源平、屋島の戦いをベースにした源義経が主人公のお話です。

小書(特殊演出)に奈須與一語が付き、間狂言で有名な「那須与一」(扇の的)の一節を仕方を交えて語るのは、我らが野村萬斎さま。これがまた何とも良い芸なんですね~。語りに引き込まれてしまい、全く目が離せませんでした。中正面の方を向いたときは、何回も目が合っちゃいましたし(←妄想 笑)

シテは観世流宗家、観世清和氏。なんかすごーく良かったです。これまで宗家の芸についてはあんまり印象が無かったのですが(20年以上前のイケメンぶりやマスコミからの扱われ方などばかりが印象に・・失礼ながら)、アレ?宗家、こんなに上手かったっけ??結構やるじゃん!と思いました。(←ナゼに、上から目線? 笑)

まあ、そんなこんなでお能デイを楽しんだ1日でした。

それにしても、なぜ何十回も行っている観世能楽堂に行くのに道に迷ってしまったのだろう。今日の松濤はトワイライトゾーンでした。小春日和の真っ昼間だったけど。

ユネスコによる「無形文化遺産 能楽」第二回公演

9月に楽しみにしていた数年ぶりのお能に骨折のため行けなくなりかなり落胆していたのですが、ついに行ってきました!

2009年12月5日(土) 国立能楽堂
ユネスコによる「無形文化遺産 能楽」第二回公演
能「半蔀」・狂言「宗論」・能「鵜飼」

歌舞伎は東京出張の際にたまに見ていて、文楽も札幌で地方公演を見ていたのですが、お能はおそらく10年近く見ていなかったように思います。あぁ~~、懐かしかった~~。

やむなく行けなくなった方からチケットを譲っていただき、急遽行くことにしたのですが、とても楽しめました♪ 前日寝不足で途中で睡魔が襲ってきたりもしましたが・・。

狂言の山本東次郎さん、好きなんですよねぇ~。狂言って能に比べると面白くて柔らかいイメージがあるんですが、山本家は台詞がきまじめで堅い(?)感じがして、それがかえってキュート♡茂山七五三さんとの共演でしたが、同じ流派なのに芸風が全く違っていて面白いですねぇ~。

「半蔀」のアイ狂言の茂山千之丞さんがご病気で、七五三さんが代役なさってました。千之丞さんも好きなんだけど・・ご病気大丈夫かしら?心配です・・。