萬狂言新春公演を拝見しました。
野村万蔵さんのご長男・虎之介さんが六世野村万之丞襲名を披露なさる特別公演であり、また、万蔵さんの3人の息子さんがそれぞれ三番叟、奈須与市語、千歳の披キ(=重要な曲を初演すること)というたいへん豪華な公演でした。
いつでもお披きのお舞台は、拝見する私共もワクワクしながらも緊張が伝わってくるようでつい手に汗をにぎってしまいます。今回もそのような複雑な思いで舞台を見つめます。
しかも、正面席の最前列という幸せ。この歴史的瞬間をしかと眼に焼き付けますぜ!という気分です^^
万之丞となった虎之介さんの三番叟は、名家に生まれて伝統を受け継いでいくという、背負うものの重さをしっかりと受け止め覚悟を決めたかのように思える、非常に気迫に満ちたものでした。
重圧による緊張は極限に達していただろうと想像しますが、進行と共にノリが良くなり、この大舞台を楽しんでいるようにさえ見えてきて、初めてとは思えないほど堂々とした素晴らしい三番叟でした。
同様に次男の拳之介くんの奈須与市語も、これまた初めてとは信じ難い堂に入った熱演であり圧倒されました。
三男の眞之介くんの千歳は一所懸命さが伝わってきてとても初々しかったです(*^o^*)
3人ともきっとお稽古をそれこそ死に物狂いで重ねてきてものすごく頑張ったんだろうな~と胸が熱くなりました。
この貴重な経験を糧にして大きく羽ばたいてくれることでしょう。
ほかにも野村萬さまを始め豪華な出演陣での狂言、小舞、舞囃子など豪華なラインナップで大満足。
最後に上演された「歌仙」は、和泉流固有曲ですが、和泉流の他家の方々や大蔵流の方々が共演され、元々登場人物が多くお囃子や地謡も入って華やかな曲ではありますが、万蔵さんのアイディアでさらにわかりやすく面白く改作されており、ご出演の皆さまのキャラも立っていてたいへん楽しく拝見しました。
ところで、歌仙はおめでたい曲として位置づけられていると本で読みましたが、以前に観た時には、喧嘩して終わる話なので、これっておめでたい話なの?と素朴な疑問を感じていました。
ところが今回は、さっきまで喧嘩していた歌仙たちが一緒にピョンピョンと飛び跳ねながら退場するエンディングが意表をついていて笑いが止まらず、ともかく楽しい気分でお開きとなったのでたいへんヨカッタです(^o^)

















































