
道成寺を観てきました。(一昨日ですが)
久々に金春流の舞台を観るのでとても楽しみにしてたのですが、期待通りの素晴らしさでした。
先日、観世流の道成寺を観たばかりで、それも大変良かったのですが、やはり流派の違いでいろんなとこが違って面白いですねぇ。
観世流では曲が始まる前に後見が鐘を運んで設置しますが、金春流では間狂言が鐘を運んで吊すやり方でそれ自体が物語の一部になっていました。(上掛かりの流派は前者、下掛かりでは後者となるらしい)
それから今回は鐘入りがちょっと特殊な入り方で、普通はシテが鐘の中に入って飛び上がると同時に鐘が落ちるのですが、今回のは鐘の外に手を当てて斜めに飛び込んで宙に浮いた瞬間、鐘が落ちました。すぅっと鐘の中に消え入る感じで完璧に決まってました!おぉーー!って感じ。見所からも拍手が起こってましたよ。
鐘入りで拍手って今までにもあったろうか?私はちょっと違和感があったんだけど、結構あるのかな??
この入り方は「斜入」というらしく、金春流の中でも桜間家だけのもの?だと読んだことがあります。いやぁ、今回、観に行って本当に良かったですね。
乱拍子の緊迫感は、どの流派でも毎回すごいです。今回はおよそ30分間でした。観てる方も咳一つするのも憚られるあの異様な雰囲気。おシテさんはもちろんですが、小鼓方大活躍です。酸欠にならないのだろうか~と心配になってまうほどの熱演。
道成寺は観客にとっても面白く人気がある演目ですが、とりわけ能楽師さんにとっては特別な曲で、道成寺を披く(初演する)ことは、能楽師として一人前と認められた証であるのだそうです。道成寺の舞台の何やら厳粛で物々しい雰囲気というのはそこから来るのかなと思います。
道成寺を披く一人の若き能楽師さんのために、お師匠さんも、他のお弟子さんも、流派のお家元も、みんな一丸となって、この日の成功のために、入念に準備し、汗を流すのですよね。舞台が成功したあかつきには、素晴らしい一体感が生まれているのではないでしょうか。
このように能楽師さんにとって人生で数回しかないであろう大切な節目の日に立ち会えて時間を共有できることを一観客としてたいへんに幸せに思うのでした。
また観に行こうっと♪
※間狂言が萬斎さまでしたが、最近しつこくて飽きられそうなので今日はそのネタはなし!(爆)